夫が突然の休職。一家の危機を救った「ライフプランニングツール」と収入の再設計

「共働きだから、子供が一人くらいならなんとかなる」

そう信じていた私を襲ったのは、夫の休職という、たった一つの想定外のエラーでした。
これにより、我が家の家計システムは崩壊の危機に直面しました。

実は、子供を授かる前、私たちはFP(ファイナンシャルプランナー)に相談し、ライフプランを作成していました。
もともと私は悲観的な性格です。
「今後、夫婦共に給与が増えない」という厳しい前提条件でシミュレーションを回し、それでも生活ができるというプランニングをプロに認めてもらいました。

しかし、今振り返ればそのプランニングは、
正常系しか想定していない、テストケースがガバガバな状態
だったのです。

今回は、プロ任せにして絶望した私が、自ら「FP Univ」というツールを利用して家計をリファクタリング(再設計)した軌跡をご紹介します。


1. 「プロ任せ」という最大のバグ。FP相談の落とし穴

当時の私たち(当時23歳)は、FPに「子供が1人の時のライフプラン」を依頼しました。

  • 夫:年収400万円
  • 私:年収350万円
  • 給料据え置きのワーストシナリオでの設計

FPから返ってきたのは優しい言葉。


「大丈夫ですよ、教育資金も老後も準備できます」
「まだお若いですし、給料は右肩上がりになりますし、プランよりも余裕があると思います。」

私はその「設計書」を信じて、妊娠・出産という大きなライフイベントへデプロイしました。

その設計書では、「サブシステム(私の収入)の一時的なスループット悪化(産休・育休による収入減)」は織り込み済みでした。
しかし、「メインサーバー(夫の収入)の完全停止(収入0)」という致命的なリスクシナリオは想定されていなかったのです。

2. 依存し合っていた「支出分担」と、迫り来るデッドロック

当時の支出分担は、以下のような構成でした。

担当項目合計金額
家賃、家族全員分の小遣い約15万
私(妻)生活費(食費等)、水道光熱費、通信費約13万

お互いの手取り内で支出が完結し、それぞれが貯蓄に回せる余裕もありました。
育児時短勤務で私の収入が落ちても、自分の担当分は賄えるので、着実に預金は増え、大きくマイナスになることはない、という計画でした。

そこへ、夫の休職という例外処理が発生しました。

誤解を恐れずに言えば、当時の我が家には「当面の生活費」としての貯蓄はありました。
今日明日の食事に困るような困窮状態ではありません。
しかし、だからこそ怖かったのです。

夫の傷病休暇手当を受給している間は、増えはせずとも減りもしない水準を維持できる。
しかし、夫が回復できずに退職になった瞬間、毎月15万ずつ「減り続ける一方」に変わってしまうのです。

今はまだバッファ(預金)がある。
でも、サービスの再稼働(復職)の目処が立たないまま、傷病手当金の期間が終われば、
このシステム(家計)は確実に破滅する

仕事以外の時間、ずっと将来のお金のことを考えながら生活をしていました。

3. 解決策は「セルフデバッグ」。FP Univで叩き出した現実

「プロの『大丈夫』はもう信じない」。そう決めた私が手にとったのは、FP Univというライフプランソフトでした。

詳細で正確なライフプランシミュレーション【FP-UNIV】人生100年時代の家計設計
ライフプランシミュレーションFP業務ソフト 。人生100年時代の未来継続設計。月単位のキャッシュフロー、プラン比較で、夢を実現するためのライフプランを立てましょう。ローン計算、年金計算、資産運用、税額計算などをベースに詳細で正確なライフプラ...

このツールは本来であればFPがお客様の相談を受けながら利用するツールだと思いますが、
無料プランで個人でも利用ができます。
(※回し者のようですが、上記リンクにはアフィリエイトなどは一切設定していません。)

当時の世の中のライフプランニングは「収入が上がる前提」「物価は考慮されない」「もしもの時=死亡時」前提でのツールばかりでした。
そんな中で、収入や支出、物価向上などを全て自分でカスタマイズできるこのツールの偉大さに触れました。

私は、自分で変数を一つずつ入力し、徹底的にデバッグを行いました。

  • 「もし明日、夫が退職し、収入がゼロのままだったら?」
  • 「もし私の年収を、かつての世帯年収分まで引き上げたら?」
  • 「もし子供の進学先で想定外のことが起きたら?」

定型しか考慮されていないFPのシミュレーションを、自分の手でパラメーターをいじれる。
その結果、判明したのは「現状の私の収入のままでは、数年後にキャッシュアウトする」という残酷な計算結果でした。

私は、グラフが右肩下がりにならない条件を必死に探しました。
そして、「私がこれだけ稼げれば、夫が働けない状態になってもこの家計は破滅しない」という、閾値を検討しました。

4. 要件定義の変更:私が「大黒柱」としてシステムを再設計する

自分で叩き出したシミュレーション結果をもとに、私は自分の人生の要件定義を根本から書き換えました。

「夫の収入を『0』とみなし、私一人でかつての世帯年収750万円分を稼ぎ出す」

「貯金があるうちに、なんとか収入を増やす方向に切り替えなければ」。

この論理的な焦燥感が、その後の私のキャリアを爆速で変化させました。

  • 育児時短からのフルタイム強行復帰
  • 平社員から管理職を目指すことによる年収アップ
  • ワークライフバランスを求めつつ収入を維持するためのハイクラス転職への舵切り

なお、平社員から管理職を目指した結果挫折をしています。詳しくはこちらの記事でご紹介しています。

今の私が年収1,000万円(※会社員収入+副業売上、DCなどの拠出金額を含む)を超え、
月30万円を投資に回せているのは、あの時FP Univの画面上で「最悪のシナリオ」を自分の手でデバッグしきったからです。


まとめ:あなたの家計は「例外エラー」に耐えられますか?

FPの言葉は、参考にはなりますが、あなたの人生は保証してくれません。
本当の安心は、プロの設計書の中ではなく、
「自分で変数を動かし、不測の事態へのハンドリング(予備費と稼ぐ力)を自ら行うこと」
でしか得られません。

もし、今のあなたが共働きという「冗長化」を盲信しているなら、一度FP Univなどでさまざまな細かいシミュレーションをしてみてください。

その時、あなたを救うのは「プロの気休め」ではなく、あなたが今日から自分で設計するあなた専用の「物理的な仕組み」です。

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